本文に飛ぶ
『画本東都遊』第3巻下に掲載された耕書堂の店頭 /

蔦屋重三郎

江戸中期の代表的出版業者。作家や画家と組んで数多くの話題作をプロデュースした

1750-1797(寛延3-寛政9)

江戸時代中期の代表的な版元(出版業者)。通称は蔦重で、耕書堂とも号した(上図は『画本東都遊』第3巻下[国立国会図書館]所載で、耕書堂は書店名でもあった)。父親は江戸吉原(よしわら)の遊郭で働いていたといわれ、吉原で生まれた。のち喜多川氏の養子になったといわれ、「蔦屋」は喜多川氏の屋号で、吉原の茶屋であったという。安永2年(1773)に吉原大門の前に書店を開き、のち人気作家であった朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ)の黄表紙(絵を主体とする小説の一形式)を出版したのをきっかけとして出版業を拡大。次々にヒット作を生み出し、のち江戸日本橋通油町(とおりあぶらちょう)に店を構え、老中田沼意次(おきつぐ)の施政下における開放的な気風の中で出版業隆盛の一翼を担った。作家では大田南畝(おおたなんぽ)、恋川春町(こいかわはるまち)、山東京伝(さんとうきょうでん)、曲亭馬琴(きょくていばきん)、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)など、浮世絵では喜多川歌麿、東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)、葛飾北斎などと組み、数々の話題作を手掛けた。この間、田沼意次失脚後の松平定信による寛政の改革に伴う出版取締令で咎(とが)を受け、財産の半分を没収されたりしたが、持ち前の反骨精神をバネとして、没するまで版元としての活躍を続けた。


関連するひと・もの・こと

本で知る

もっと知りたい

過去の展覧会を探す

タイトル主催者会場開始終了

見に行く・調べる

  • アダチ版画研究所が運営するサイト「北斎今昔」より。豊富な画像とともに、版元・蔦屋重三郎の人物像を紹介している。

  • 東京・原宿にある浮世絵専門の私立美術館「太田記念美術館」作成のページ。

  • 2010年に開催された展覧会のHPで、概要と展示構成が紹介されている。

  • 東京学芸大学附属図書館による電子展示。

もっと調べる

参考文献

  1. 鈴木俊幸 著,平凡社
  2. 平凡社 編,平凡社
  3. 「蔦屋重三郎」の項
  4. 「蔦屋重三郎」の項
  5. 「蔦屋重三郎」の項
  6. 「蔦屋重三郎」の項
  7. 歴史学研究会 編,岩波書店