サクラ
古くから日本人に親しまれた花。バラ科。アジア東部からヒマラヤにかけての広い地域にみられる
バラ科サクラ属の樹木の中で花が美しく、観賞されるものを一般にサクラと呼ぶが、サクラ属には果樹として栽培されるものもある。ヒマラヤ原産といわれ、北半球の温帯に見られる。日本にはミヤマザクラ、チョウジザクラ、マメザクラ、エドヒガン、タカネザクラ、オオシマザクタ、オオヤマザクラ、カスミザクラ、ヤマザクラの9種が自生し、台湾・中国南部原産のカンヒザクラも暖地に広く植えられている。そのほか園芸品種が多数あり,多くはサトザクラといわれる栽培品種グループである。幕末から明治にかけて、エドヒガン系とオオシマザクラの雑種から作り出されたソメイヨシノは、現在、もっとも多く見られる園芸品種といえる。
古来、万葉集など詩歌にうたわれ,愛されてきた。ウメに代わって「左近(さこん)の桜」が植えられたのは奈良時代といわれる。なかでも平安末期の歌人・西行法師はサクラを多く歌にしており、「山家集(さんかしゅう)」の「願わくは花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月のころ」が有名。また世阿弥の能楽「西行桜」が知られる。
現在も花見と言えばサクラの花を指し、毎年春の開花予想やサクラ前線のニュースは日本ならではのものといえる。古今、吉野山をはじめ各地にサクラの名所や名木があり、「名所江戸百景」には不忍池、飛鳥山、品川御殿山などのサクラの風景が描かれている。
材は版木として重要で、浮世絵版画の制作ではヤマザクラの板目材(いためざい)が使われた。また燻製用のチップとしても使われる。樹皮は茶筒、タバコ入れなどの細工物となる。八重桜の花を塩漬にして桜湯やあんばんの香り付けに、オオシマザクラの葉を塩漬にして桜餅を包むのに使われる。オウトウ(セイヨウミザクラ)の果実がサクランボである。
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公益財団法人日本さくらの会は、昭和39年(1964年)に超党派の国会議員有志により設立されました。
日本花の会は、全国各地で「桜の名所づくり」を進めている。
カワヅザクラ(河津桜)は、早春に河津川沿いに濃いピンク色の花を咲かせる。