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燕子花・杜若(カキツバタ)

古くから栽培され、季語としても親しまれる草花。初夏に紫の可憐な花を咲かせる

アヤメ科アヤメ属Irisの多年草。東アジアの水辺に生え、アヤメ属植物中で最も水を好む。高さ50~70cmで、葉は劍状。5月に青紫まれに白色の花を2、3つける。「いずれアヤメかカキツバタ」といわれるように、アヤメによく似るが、葉の幅が1~3cm(アヤメは1cm以下)と太いことなどから区別される。

イギリスでは1920年頃までハナショウブと混同されていたというが、カキツバタは外側の花弁(外花被片)の中央に1本の白線が目立ち、アヤメには網目模様があり、ノハナショウブには黄色の線があるので区別できる。日本ではノハナショウブから品種改良されたハナショウブが江戸時代に、世界に誇りうる水準で、重要な園芸植物として育成されたのに対し、カキツバタやアヤメの品種改良はなされず、約20種を数えるにすぎない。

アヤメ属植物中最も古くから親しまれている花で、『万葉集』にも詠まれているが、「かきつばた」の名は「書付花(かきつけばな)」の変化したもので、昔は、その花の汁で布を染めたところからいう。一般に「燕子花・杜若」と書くが、漢名としてはいずれも誤用。

『伊勢物語』の「東下り」の「かきつはた」の5文字を歌の句の上に置いて詠まれた、「から衣 きつゝなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞおもふ(着なれた唐衣のように、なれ親しんだ妻が都にいるので、はるばる来てしまった旅をしみじみと思う)」は古来知られている。


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ジャパンサーチの外で調べる

  • 植物・花の基本情報、育て方などを「趣味の園芸」講師陣の専門家が執筆。園芸相談Q&Aや特集コーナーがある。「NHKみんなの趣味の園芸」(NHK出版)公式サイト。

  • 国立科学博物館附属自然教育園内に生息している生物の種名や写真を調べることができる。

  • 国立科学博物館筑波実験植物園内の植物を検索することができる。研究者ノートなど専門的な解説もある。

  • 登場人物や曲の概要、上演記録を閲覧できる。銕仙会運営のサイト。

参考文献

  1. 「カキツバタ」の項目。
  2. 「カキツバタ」の項目。
  3. 「かきつばた」の項目。
  4. 小学館
  5. 小学館