烏
カラス科に属する大形の陸鳥。神に仕える霊鳥であり、また不吉な前兆を伝える不気味な鳥ともいわれる
スズメ目カラス科に属する大形の陸鳥。全長35~70センチ。多くの種は雌雄ともに全身が青・緑・紫・赤銅などの金属光沢のある美しい黒色。翼が長く、その飛翔は巧みで力強い。嘴(くちばし)と足が長めで頑丈。雑食性で、腐肉食の傾向が強く、食物を隠し置く習性もある。学習能力が高く、適応性が大きい。カラス科は130種からなり、日本では各地に一年中生息するハシブトガラスとハシボソガラスなど。
カラスは世界各地で主神や祖先として崇拝され、中国の神話では太陽の中に3本足のカラスが棲むとされる。日本では神意を伝える霊鳥であり、神の使いとする神社も多く、烏祭(からすまつり)、御鳥喰(おとぐい)、烏勧請(からすかんじよう)などの神事が行われる。『古事記』によれば大和へ入る神武天皇の軍を八咫烏(やたがらす)が先導したという。『延喜式』には祥瑞として、青烏(せいう)・赤烏(せきう)・三足烏(さんそくう)を上瑞(じょうずい)とし、白烏(はくう)・蒼烏(そうう)・翠烏(すいう)を中瑞(ちゅうずい)とする。熊野権現の牛王(ごおう)神符では神の使として烏が図案化され、江戸時代には八咫烏に由来するという烏伝神道(うでんしんとう)がみられる。その一方、『枕草子』では「にくきもの」として数えられ、凶兆と結び付けられることもあり、不気味で大きな烏鳴きがあると死人が出るという俗信は多い。烏をかたどった紋所(もんどころ)には、舞い違い烏、熊野三羽烏、対い烏(むかいがらす)などがある。烏の黒色、性質や行為にからめて、からす猫、カラスガイなどの名称に充てられ、旅がらす、烏の行水などの慣用句もある。
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ハシブトガラスとハシボソガラスが「北海道産動物舎」で飼育展示されている。所在地は北海道旭川市。
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カラス類など野鳥の生態と連鎖関係を研究し、学術の発展に貢献するとともに、野鳥と人が共存するための道しるべを確立して生態系の安定や環境保全を図ることを目的とする。
日本のカラス、世界のカラス、カラスの民俗学、カラス対策、カラスの事件、ハシブトガラスの生態など。
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日本野鳥の会が運営するサイト。野鳥に関するさまざまな情報を得ることができる。膨大な数の投稿写真は、検索しやすいように分類されている。烏は「身近な鳥」から検索。
烏についての基礎知識やその現状、具体的な対策について詳細に書かれている。環境省作成。
日本のカラス7種、ハシブトガラス、ハシボソガラス、コクマルガラス、ミヤマガラス、ワタリガラス、ホシガラス、カチガラス(カササギ)の特徴や鳴き声を紹介する。
参考文献
- 平凡社
- 小学館