徒然草
「枕草子」とならぶ日本古典随筆の双璧
鎌倉後期の随筆。2巻。兼好作。成立年時は諸説があるが不明。長短さまざまな244段に分けるのが通例で、各段、多方面にわたる見聞や思索的随想が記される。主題は多岐にわたっているが、中世の無常観を底流として仏教的な内容、人間の心理・行動様式の機微に触れたものから、自然・趣味・教養・現実的な処世術にいたるまで、さまざまな内容を巧みで簡潔な文章によって綴っている。『枕草子』とならんで随想のジャンルを代表する古典の一つとされ、書名は序段の「つれづれなるままに」という冒頭部分からとられている。作者の兼好は、俗名は卜部兼好(うらべかねよし)。堀河具守(ほりかわとももり)の家司(けいし)となって宮廷に出仕したが、30歳前後に出家した。二条為世の弟子で、頓阿、慶運、浄弁とともに和歌四天王の一人に数えられる。
『徒然草』の伝本は、永享3年(1431)書写の歌人正徹による書写本が最も古く、他に東常縁(とうつねより)本、細川幽斎本があるが、広く読まれるようになったのは江戸期に入ってからで、慶長18年(1613)に烏丸光広(からすまみつひろ)校訂の古活字本が刊行されて以降、『伊勢物語』とともに、近世初期の国文学書としては最も数多く出版された。現在活字化されて読まれている『徒然草』の多くはこの烏丸本系統のものである。
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サントリー美術館の所蔵品をWEBで見られるギャラリー。海北友雪筆「徒然草絵巻」が公開されている。
公益財団法人阪本龍門文庫が公開する「 阪本龍門文庫善本電子画像集」の一。天正15年(1587)書写の写本(東常縁本系統の1本)の高精細画像が公開されている。
参考文献
- 島内裕子 著,笠間書院
- 小学館「徒然草」解題。
- 「徒然草」の項目。
- 「徒然草」の項。
- 「徒然草」の項。