池大雅
江戸中期の文人画家。与謝蕪村とともに南画を大成した
1723-1776(享保8-安永5)
江戸時代中期の南画家(文人画家)。京都西陣(現在の京都市)で生まれたと推測され、父の池野嘉左衛門(かざえもん)は京都両替町の銀座役人の下役を務めていた。名を勤、耕、無名などと改め、大雅堂、九霞山樵(きゅうかさんしょう)などと号した。大雅の画家としての才能を見出したのは、南画家として知られる柳沢淇園(きえん)といわれる。20歳代後半に江戸や東北・北陸などを遍歴して画才を磨くことに努める一方、琳派など日本の伝統画法や西洋画の画法を吸収することにも努め、のちに自由奔放で個性的な大雅様式とよばれる筆致を確立した。与謝蕪村とともに南画の大成者と称される。代表作は蕪村との合作である「十便十宜図(じゅうべんじゅうぎず)」(川端康成記念会)、さらには「楼閣山水図屏風」(東京国立博物館)、高野山遍照光院(へんじょうこういん)の襖絵(ふすまえ)である「山水人物図」「老松図」など多数で、書家としても著名。宝暦10年(1760)に友人の篆刻(てんこく)家で画家の高芙蓉(こうふよう)と書家で画家の韓天寿(かんてんじゅ)とともに富士山・立山(たてやま)・白山の三山を踏破するが、その際の日記とスケッチは「三岳紀行図」(京都国立博物館)として残されており、江戸時代の紀行文としても貴重。妻の玉瀾(ぎょくらん)は大雅の教えを受け、山水画の女流画家として知られる。
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東京都台東区上野公園の東京芸術大学美術学部構内に所在。池大雅筆の「荷仙姑図(かせんこず)」や「富士十二景図」などを所蔵しています。
京都市観光協会によるサイト。
株式会社BTCompanyが運営するウェブサイト「ウェブ版美術手帖」より。京都国立博物館による特別展「池大雅―天衣無縫の旅の画家」についての批評。
京都文化博物館HPより。2020年8月から9月に開催された特別展紹介のためのページ。ジュニアガイドとして「大雅といっしょにたびしよう!」も掲載されている。
京都文化博物館HPより。2021年9月から11月に開催された特別展紹介のためのページ。
参考文献
- 吉沢忠,小学館
- 大岡信 小林忠,講談社
- 「池大雅」の項
- 「池大雅」の項
- 「池大雅」の項
- 「池大雅」の項
- 歴史学研究会 編,岩波書店
