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鯰に御札を貼る要石 / 国立国会図書館デジタルコレクション

ナマズ

淡水や浅い海に住む魚で、古くから日本では地震を起こすと信じられていた。

ナマズ目ナマズ科の魚で、日本には3種が知られる。ナマズ目は海水、淡水にすみ、世界に2000種以上、うち日本には11種が生息する。目が小さく、顎にヒゲがあるのが特徴。

古来より地震の多く発生する国であった日本では、地震の前に動物の異常な行動が見られることが知られていた。特にナマズは地震を起こす霊力を持った生物と考えられていた。

豊臣秀吉が文禄5年(1596年)の慶長伏見地震後に伏見城を建築する際に「普請、ナマズ大事」と、ナマズによる地震にも耐えうるよう指示した書状が残っている。

江戸時代には大鯰(おおなまず)という巨大なナマズが地下にいて、これが暴れることで地震が起きるという伝説が主流となった。

安政2年(1855)10月2日、M7クラスの安政江戸地震が起きると、江戸を中心にナマズを題材に描いた錦絵である「鯰絵(なまずえ)」が大量に出版された。鯰絵は震災直後の3ヶ月間で200種類が出回ったとされる大流行であった。神々や庶民によって懲らしめられているナマズや、かば焼きにして食べられているナマズの姿を見ることができる。

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  • 滋賀県長浜市に所在。水底のナマズが龍神、島を守っているという伝承がある。

  • 熊本県阿蘇市に所在。大鯰が神の使いとされている。

ジャパンサーチの外で調べる

  • 国際日本文化研究センターは、日本文化を国際的な視野で、学際的かつ総合的に研究していこうとする研究機関。さまざまなデータベースがあり、鰻絵のコレクションを閲覧できる。

  • 古いポスター、チラシ、書籍から最近の印刷物まで、バラエティ豊かな資料を収蔵。コレクションの一部をウェブで公開しており、「コレクション探訪」のコーナーで鯰絵を公開している。

参考文献

  1. 川那部浩哉 監修,前畑政善, 宮本真二 編,八坂書房
  2. 武者金吉 著,東洋図書
  3. 里文出版
  4. 宮田登 ほか著,新人物往来社
  5. 島屋政一 著,大阪出版社
  6. 大坪草二郎 著,聚英閣
  7. 神田玄泉,写