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食用としても釣魚としても人気の高い、コイ科の淡水魚

コイ科の淡水魚で、アジア大陸に広く分布する。鯉に似ているが、口ひげがない。全長は15cmから40cm。体高が高く側扁しており、背部は黒灰色、腹部は銀白色または金色。鮒には亜種が多く、キンブナ、ギンブナ、ゲンゴロウブナ、ナガブナ、ニゴロブナなどに分けられる。なお、鮒を観賞用に改良した育成品種が金魚である。

山間の渓流部を除く河川や湖沼にすみ、冬は水底にとどまり冬眠する。春の産卵期前になると餌を求め、群れをなして小川や水田へ移動を開始する。これを「乗込み(のっこみ)」と呼ぶ。

古くから重要な食用魚であったが、特有の泥臭さがあるため臭いを消す処理を施すことが多い。料理としては、洗い、つけ焼き、酢みそ和え、昆布巻き、甘露煮など。また、熟鮨(なれずし)の一種である鮒鮨、背開きにした鮒を串に刺しタレで焼いた雀焼き、鮒の腹に昆布や串柿などを入れた包み焼きにもされる。『宇治拾遺物語』には、壬申の乱で十市皇女(とおちのひめみこ)が父の大海人皇子(おおあまのおうじ)に危険を知らせるため、包み焼きの鮒の腹に密書を隠して届けた説話が載っている。

四季を通じて釣りの対象とされ、「鮒に始まり鮒に終わる」といわれるほど人気が高い。平安時代には、貴族たちが館に池をつくり鯉や鮒を放流し釣りを楽しんだという。当初は貴族だけの特権だったが、江戸時代になると武士や町人にも鮒釣りの遊びが広まった。

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  • 岐阜県各務原市にある淡水魚専門の水族館。長良川下流エリアでギンブナが展示されている。

  • 滋賀県草津市にある、琵琶湖をコンセプトにした博物館。水族展示室の大型水槽で鮒を展示。

  • 国立国会図書館は、国会に属する唯一の国立の図書館です。国内外の資料・情報を広く収集・保存して、知識・文化の基盤となり、国会の活動を補佐するとともに、行政・司法及び国民に図書館サービスを提供しています。                                             

  • 国立民族学博物館(みんぱく)は、世界最大級の博物館機能と大学院教育の機能を備えた、文化人類学・民族学の研究所として世界で唯一の存在です。

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  • 広報紙「おさかな瓦版」(国立研究開発法人水産研究・教育機構発行)をデジタル化し公開。水産に関する様々な特集を組んでいる。「おさかな瓦版」vol.59(2014年5月)に鮒の特集がある。

  • 神奈川県内の川や湖でみられる淡水魚の写真入り図鑑。分布・生態・形態など解説は多岐に渡る。

  • 滋賀県の郷土料理で有名な鮒鮓の歴史や由来、レシピを紹介。

参考文献

  1. 望月賢二 監修,魚類文化研究会, 雅麗 編,柏書房
  2. 能勢幸雄 [ほか] 編,東京堂出版,能勢, 幸雄(1926-)||ノセ, ユキオ <AU00335700> [ほか]編
  3. 平凡社 編,平凡社
  4. 尚学図書・言語研究所 編,小学館
  5. 末広恭雄 著,講談社
  6. 橋本道範 編著,サンライズ出版
  7. 川那部浩哉 著,平凡社