太平記
動乱の南北朝時代、太平の世を求めて書き継がれた軍記物語
南北朝時代の軍記物語。40巻。作者未詳。時代を追って徐々に書き継がれ、応安から永和年間(1368−1379)に、現在の形が成立したとされる。鎌倉時代末期から建武新政を経て、室町幕府が成立するまでの約50年におよぶ戦乱の時代を、和漢混交文で描く。『平家物語』と並び、中世の軍記物語の代表とされる。
作者については、『洞院公定(とういんきんさだ)日記』応安7年(1374)5月3日条に、小島法師の名が記されており、『難太平記』によれば、後醍醐天皇や足利尊氏と交流があった天台宗の僧、恵鎮(えちん)、玄恵(げんえ)が成立に関わるとされるが、いずれも定かではない。
内容は大きく3部に分かれ、第1部(巻1~11)は、後醍醐天皇の倒幕計画に始まり、鎌倉幕府滅亡まで。第2部(巻12~21)は、建武新政の始まりと行き詰まり、武家方の足利尊氏(北朝)と宮方の新田義貞(南朝)の抗争を中心に、後醍醐天皇が亡くなるまでを描く。第3部(巻22~40)は、前半に観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)と呼ばれる室町幕府の内部抗争を記し、後半は守護大名たちの権力争いの後、幼い将軍義満を補佐する細川頼之が登場し、太平の世の到来として擱筆(かくひつ)する。
『太平記』は、軍記物語特有の誇張や曲筆はあるものの、早くから内乱の時代を叙した史書として読まれ、『大日本史』や『日本外史』など、近世の史書・史論に影響を与えた。また、『平家物語』が琵琶法師の語りで広まったのと異なり、『太平記』は江戸時代、「太平記読み」と呼ばれる講釈が庶民の人気を集めた。謡曲、御伽草子、浄瑠璃などに多くの題材を提供しており、近世の文学・芸能に大きな影響を与えた作品である。
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日本と東洋の文化財を守り伝える中心拠点としての役割を担う我が国の総合的な博物館です。
平安時代から江戸時代の京都文化を中心とした文化財を取り扱う地域に根ざした博物館です。
連載「歴史の証人-写真による収蔵品紹介-江戸の泰平の世から見る太平記の世界」江村知子著(歴史系総合誌「歴博」第199号(2016年11月20日))。大学共同利用機関法人 人間文化研究機構は 6つの機関(国立歴史民俗博物館、国文学研究資料館、国立国語研究所、日本文化研究センター、総合地球環境学研究所、国立民族学博物館)によって構成。
東京富士美術館は、1983年11月3日に東京西郊の学園都市・八王子にオープンしました。「世界市民を育む美術館」をモットーに、世界31カ国・1地域の美術館や文化機関との友好関係を築きながら、各国の優れた芸術を紹介する海外文化交流特別展を企画・開催しています。収蔵品は日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど約3万点に及び、とりわけルネサンス、バロック、ロココ、ロマン主義、印象派、現代にいたる西洋絵画500年の流れを一望できる油彩画コレクションと、写真の誕生から現代までの写真史を概観できる写真コレクションは国内有数のコレクションとして知られています。
「太平記巻十五 三井寺合戦の事」では、焼き討ちが描かれた。所在地は滋賀県大津市。
京都市上京区の浄土宗の寺。江戸時代初期の土佐派画家による「太平記絵巻」(上下2巻)を所蔵する。
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太平記に関係する名所旧跡(鳥取県西伯郡大山町)を紹介している。一般社団法人大山観光局サイト。
米国を代表する図書館の1つ。スペンサーコレクションに「太平記絵巻」2軸が存在する。デジタルコレクションのページから画像を検索できる。
「太平記絵巻」全12巻のうち5巻(巻第一、第二、第六、第七、第十)を所蔵する。埼玉県指定有形文化財。収蔵資料データベースで検索できる。
参考文献
- 永井路子 [著],学習研究社
- 永井路子 著,文芸春秋
- 永井路子 著,中央公論社