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豊姫婚礼調度 / 東京国立博物館

婚礼調度品

婚礼の際に調えられた道具一式。江戸時代になると、徳川家や大名の姫君たちのために贅を尽くして用意された。

江戸時代の武家にとって、御家の繁栄・衰亡に関わる婚礼は重要な政治活動であった。

婚礼に際して女性が相手方に持参するのが嫁入り道具、つまり「婚礼調度品」である。身の回りで用いられる化粧道具や文房具、遊戯具など、意匠が統一されて制作された道具一式は、その家の格式、財力、政治力、文化水準を示す大切な道具であり、多額の費用がつぎ込まれた。

婚礼調度は女子が誕生した時点で発注。数年かけて、蒔絵などの華麗な意匠が施され、家紋が散らされた調度品が制作された。

中でも徳川美術館に所蔵される徳川家光の娘・千代姫が嫁ぎ先の尾張徳川家に持参した調度品は、国宝に指定される逸品。75種の調度品のうち、『源氏物語』23帖「初音」の情景と歌から意匠の題材がとられている47種は「初音の調度」と呼ばれる。

婚姻に際しても家の力をアピールするため盛大な輿入れ行列が編成され、婚礼の象徴的道具である「貝桶」が先頭に配された。

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江戸東京博物館2017/1/22017/2/19
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  • 徳川美術館 初音の調度(国宝)を所蔵

  • 長崎県平戸市にある旧平戸藩主松浦家と平戸の歴史に関する史料を収蔵した長崎県の登録博物館。松浦家の娘が輿入れした際のものや、松浦家に嫁いできた老中松平定信の娘・蓁(しん)姫の婚礼調度品が収蔵されている。

  • 「豊姫婚礼調度」などを所蔵し、2007年には特別展「大徳川展」で徳川家の姫君たちの華やかな婚礼調度や婚礼衣装が展示された。

参考文献