下駄
日本古来からある履物で、足を載せる台に穴を空けて鼻緒がつけられている。
足を載せる台木に穴を空けて布などで作った鼻緒を通し、足の指に挟んではく履物の総称。多くが木製。下駄の接地部分は「歯」と呼ばれる。
日本古来の履物は草履と下駄に大別される。下駄はもともと足駄(あしだ)とも呼ばれ、室町時代後期に成立したとされる『七十一番職人尽歌合』の中に足駄つくりの姿が見られるが、下駄の普及は江戸時代になってからである。
下駄には、歯が台と一緒のもの「連歯」と、歯を別の材で差し込んだもの「差歯」がある。下駄職人は「イトビキ」や「カドビキ」と呼ばれる独自ののこぎりを用い、一つの木片から一足分の下駄を切り出す。この手法では、材料である桐の木を無駄なく使うことができる。
下駄は時代や地域、用途によって多様な展開を遂げ、修験者が山で歩く際にはく「一本歯」や、舞妓や花魁(おいらん)がはいた豪華な「ぽっくり」なども下駄とされる。
人々の生活にとって身近な存在であった下駄は、日々の占いにも用いられていた。下駄を遠くへ飛ばし、着地した下駄の形で翌日の天気を占う「下駄占い」は現在、広島県福山市で競技化され、毎年大会が催されている。
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広島県福山市に所在。日本はきもの博物館・日本郷土玩具博物館から引き継いだ貴重な資料をはじめ、松永地域の産業を支えた下駄・い草・塩の生産関連の資料の多くを収蔵・展示する
広島県福山市松永地域では、日本一の生産を誇る下駄の産地としての情報発信の一環として、毎年9月に『ゲタリンピック』が催されている
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コレクションの中から県内でも限られた地域で活躍した木地師道具・物差し製作道具と、かつては私たちにとっては身近な存在であった、傘や下駄を作った製作道具や製作工程を紹介する。
広島県福山市松永地域では、日本一の生産を誇る下駄の産地としての情報発信の一環として、毎年9月に『ゲタリンピック』が催されている。そのプログラムの一つとして、老若男女を問わず気楽に楽しむことができる「下駄とばし」競技を展開している
参考文献
- 石元明 著,雄山閣出版
- 宮本馨太郎 著,岩崎美術社
- 永井荷風 著,春陽堂
- 松月堂呑玉 口演,丸山平次郎 速記,駸々堂
- 東京市 編,東京市商工課
- 岸辺福雄 著,実業之日本社
- 山形縣第三部
- 菊池幽芳 編,大阪毎日新聞社
- 研業会 編,弘業社
- 後藤守一 著,河出書房