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松江城 / みちしる

天守

城郭のシンボル的な存在となる多層の建物。殿守、殿主ともいう。

城郭のシンボル的な存在となる多層の建物。天主、殿守、殿主とも書かれる。明治以降の俗称である天守閣と呼ばれることが多い。安土桃山時代から江戸時代にかけての数十年間、日本各地の城郭に天守が築かれた。

本格的な天守の始まりは、織田信長が天正7年(1579)に築いた外観5層内部7階の安土城の「天主」だとされる。信長の死後、日本の支配権を握った豊臣秀吉は大坂城に大規模な天守を築いた。豊臣氏に対抗した徳川家康も、江戸城に巨大な天守を建てた。それぞれの陣営に所属した各地の大名も2人に倣い「統治のシンボル」として居城に天守を建造した。

しかし慶長20年(1615)、大坂夏の陣で豊臣氏を滅亡させた江戸幕府は、諸大名の反乱を警戒。同年、「一国一城令」を制定した。諸大名に対して、居城以外の全ての城の破却を命じ、城の改修は許可制となった。これ以降、基本的に天守は建てられなくなった。

天守の多くは明治時代に破却されたり、第二次世界大戦の空襲で焼失したりした。現存するのは12か所のみで、世界遺産として知られる姫路城(兵庫県)の他、犬山城(愛知県)、彦根城(滋賀県)、松江城(島根県)、松本城(長野県)の計5つの天守が国宝に指定。その他、宇和島城(愛媛県)、高知城(高知県)、弘前城(青森県)、備中松山城(岡山県)、松山城(愛媛県)、丸岡城(福井県)、丸亀城(香川県)の計7つの天守が重要文化財に指定されている。

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戦災で失われた旧国宝天守

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タイトル主催者会場開始終了
大阪城天守閣2010/3/202010/5/5
徳川美術館 蓬左文庫2017/7/152017/9/10
江戸東京博物館2015/8/42015/9/27

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国宝に指定されている天守

  • 長野県松本市の城で国宝。5つの棟で構成された天守を持つ。

  • 愛知県犬山市の城で国宝。天守は現存する日本最古の様式。

  • 滋賀県彦根市の城で国宝。代々、井伊家の居城だった。

  • 兵庫県姫路市の城で国宝。世界遺産にも登録されている。

  • 島根県松江市の城で国宝。現存する唯一の正統天守と言われる。

ジャパンサーチの外で調べる

  • 天守が現存する12城のうち、国宝に指定されているものを紹介。

  • 天守が現存する12城のうち、重要文化財に指定されているものを紹介。

参考文献