土偶
縄文時代に粘土を焼成して制作された人形(ひとかた)。豊穣を願い妊婦を表現したとされるものが多い。
縄文時代に粘土を焼成して制作された人形(ひとかた)である。乳房や膨らんだ腹、尻を強調したデザインで、妊婦を表現したとされるものが多い。こうした造形は、豊穣を願うものとする説が有力である。
縄文時代草創期から見られ、三重県粥見井尻(かゆみいじり)遺跡出土の土偶は、顔や手足の表現などを持たないながら、乳房は明確に表現されている。縄文時代の中期になると東日本では、国宝に指定されている「縄文のビーナス」(長野県棚畑遺跡出土)や、「縄文の女神」(山形県西ノ前遺跡出土)など、豊かな造形の土偶が作られるようになる。その地域の土器文化と深く関わっているが、縄文時代の後期から晩期にかけてより精密な土偶が作られるようになる。特に晩期に東北地方を中心に広がった亀ヶ岡式土器文化は、遮光器土偶と呼ばれる特徴的な土偶を生み出した。
一部が破壊された状態で出土することがあり、故意に破壊されたという説があるが、明らかにはなっていない。
関連するひと・もの・こと
本で知る
もっと知りたい
過去の展覧会を探す
| タイトル | 主催者 | 会場 | 開始 | 終了 |
|---|---|---|---|---|
見に行く・調べる
我が国の人文系の総合博物館として、日本を中心に、アジア諸地域にわたる文化財について収集、保存、展示等を行っている。重要文化財である「遮光器土偶」、「みみずく土偶」を始め、複数の土偶を所蔵・展示している。
日本の歴史と文化について総合的に研究・展示する歴史民俗博物館で、大学共同利用機関法人人間文化研究機構を構成する6機関のひとつ。展示では、日本最古の土偶に焦点を当てているほか、当時の人びとの日々の生活誌はもちろん、死生観などの精神文化についても、日本最大級の大型石棒(実物)や、100体もの遺体を埋葬した墓の実大模型などによって大胆に復元を試みている。
著保内野遺跡(北海道函館市)出土の国宝「中空土偶」などを常設展示している、北海道函館市にある道の駅の機能を併せ持つ歴史博物館。
青森県八戸市にある、八戸市埋蔵文化財センターの施設。風張(1)遺跡(青森県八戸市)出土の国宝「合掌土偶」などを常設展示している。
山形県山形市にある県立博物館。西ノ前遺跡(山形県最上郡舟形町)出土の国宝「縄文の女神」を常設展示している。
東京都多摩市にある文化施設。縄文土器や土偶などを常設展示している。
国指定特別史跡である尖石遺跡(長野県茅野市)やその周辺遺跡の出土品を収集・展示する考古学博物館。棚畑遺跡(長野県茅野市)出土の「縄文のビーナス」、中ッ原遺跡出土の「仮面の女神」と呼ばれる国宝の土偶2体を常設展示している。
全国で出土した縄文時代の土偶の製作時期や地域ごとの特徴、形態の変遷などを知ることができるデータベース。
東京大学総合研究博物館・人類先史部門所蔵の土偶・土製品等、約800点の先史・考古学標本画像を閲覧できる。
