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百人一首帖 / 東京国立博物館

烏丸光広

近世初期の公卿で歌人。文章も巧みで、能書家としても知られた

1579―1638(天正7ー寛永15)

近世初期の公卿で歌人。父は烏丸光宣 (みつのぶ)。烏丸家は藤原氏日野家の分家。3歳で叙爵し、侍従、右左少弁、蔵人を経て年慶長4年(1599)蔵人頭、慶長11年(1606)参議と昇進するが、慶長14年(1609)7月、宮廷の女官との密通事件(猪熊事件)に連座して昇進を止められた。慶長16年(1611)に許されて還任。慶長17年(1612)権中納言、元和2(1616)には権大納言に昇った。細川幽斎に和歌を学び、慶長5年(1600)、関ヶ原の戦いの際、幽斎が丹後田辺城で石田三成方の軍に包囲された時には歌道の絶えることを恐れた後陽成帝の勅命で中院通勝(なかのいんみちかつ)、三条西実条(さんじょうにしさねえだ)とともに開城の勧告に赴いた逸話がある。

多芸多才で、和歌では細川幽斎から古今伝授を受け、連歌・書画・茶道などを能くし、書においても独特の書風で一家をなした。また臨済の名僧、一絲文守(いっしもんじゅ) に参禅して禅に傾倒し、文守の師である沢庵宗彭(たくあんそうほう)とも親しく交わった。孫の資慶(すけよし)が編纂した家集『黄葉和歌集』、幽斎の口述を筆録した歌学書『耳底記』、紀行文に『東行記』『あづまの道の記』『春の曙 (あけぼの)』などがある。

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烏丸光広の書状

烏丸光広の色紙、懐紙、詠草、短尺

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ジャパンサーチの外で調べる

  • 京都国立博物館の研究員が、館所蔵の「東光記」について、わかりやすく解説している。

  • 国文学研究資料館による電子展示。「展示ケース3 近世禅僧の新風」で、沢庵宗彭詠、烏丸光廣評の『沢庵百首』(元和6年(1620)写)が紹介されている。

参考文献

  1. 「烏丸光広」の項。
  2. 「烏丸光広」の項。
  3. 「烏丸光広」「猪熊事件」の項。
  4. 波多野幸彦 著,思文閣出版
  5. 波多野幸彦 著,主婦の友社
  6. [東京都]板橋区立美術館
  7. 小松茂美 著,講談社