金太郎
足柄山で育った伝説の怪童、のちの坂田金時(さかたのきんとき)とされる
現在の神奈川県と静岡県の境にあったとされる足柄山(あしがらやま)の山奥で山姥(やまうば)に育てられたという伝説の怪童。大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)退治で武功を立てた源頼光(よりみつ、「らいこう」ともいう)四天王の一人、坂田金時(古くは公時[きんとき]とも書く)の子供時代の名前とされている。平安時代末期の『今昔物語集』には頼光の郎等として、鎌倉時代の『古今著聞集(ここんちょもんじゅう)』では四天王の一人として公時の名が見える。
金太郎の説話は英雄の生い立ち物語で、近世の『前太平記』や『広益俗説弁』によると、足柄山で山姥と生活していたが、21歳の時に頼光に見いだされて坂田公時と名付けられ、36歳の時に酒呑童子退治に参加。一生妻を娶(めと)らず、頼光の没後に行方をくらまして足柄山で消息を絶ったという。出生については、山姥が赤竜と交わった夢をみて、雷鳴によって目覚め、その時に金太郎を身ごもったと伝えられる。怪力をもった英雄は神童でなければならず、雷神と山姥の子とされたらしい。そして全身が赤く、鉞(まさかり)をかついで熊に乗る金太郎像が形成されるが、赤は神霊を有するものを、鉞は雷神の武器を、熊は山中での誕生を象徴しているとされる。近世から桃太郎と並ぶ子供の姿をした英雄として親しまれ、早くから五月人形でも作られた。
江戸時代初期の金平浄瑠璃では主人公金平の父として語られ、明暦4年(1658)刊の『宇治の姫切』では坂田民部金時として登場する。近松門左衛門作の浄瑠璃『嫗(こもち)山姥』以後は快童丸(怪童丸)が通称となり、金太郎の名は江戸時代中頃から一般的になったようである。
なお、足柄山は現在の箱根外輪山の金時山(きんときざん、1215.5メートル)、別名猪鼻山(いのはなやま)の北側山地一帯の呼称とされており、江戸時代後期成立の『新編相模国風土記稿』は、足柄上郡の条で坂田公時の出生地を猪鼻ヶ嶽(公時山ともいう)としている。
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静岡県小山町が運営するサイト「小山町観光情報」より。「金太郎ストーリー」(誕生から親元を離れるまで)や「金太郎ゆかりの地」などが紹介されています。
神奈川県南足柄市HPより。「金太郎伝説」や全国の「金太郎伝説地の紹介」などとともに、生家跡や遊び石などの伝承地が載っています。
岡山県観光連盟が運営するサイト「岡山観光WEB」より。岡山県勝央町(しょうおうちょう)にある神社。源頼光が坂田金時を葬ったといわれる地に建てられました。
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愛知県名古屋市の中心部、栄に1955年に開館した「愛知県文化会館美術館」を前身とする愛知県美術館は、都市型の複合的な文化施設である愛知芸術文化センターの中の美術館として、1992年に開館しました。20世紀の美術を中心に、考古から現代美術にわたる約8,000件のコレクションを有し、また幅広いジャンルの展覧会を多数実現しています。地域の中核的な美術館として、より創造的で多様性に富む社会の実現に寄与すべく、美術・文化の発振地となることを目指しています。
青森県では1996年から2018年まで青森県史を編さんし、県史全36巻、県史叢書全14冊を刊行しました。自然、考古、古代、中世、近世、近現代、民俗、文化財と長い時間軸、幅広い分野にわたるものです。編さんの過程では多くの機関・個人の協力を得て、多岐にわたる史資料を記録・収集しました。県史の完成後、「青森県史デジタルアーカイブス」により、これらの史資料を公開しています。
ジャパンサーチの外で調べる
立命館大学アート・リサーチセンター「日本の伝説 異界展」の「公時」より。
神奈川県小田原市HPの「小田原デジタルアーカイブ」より。金太郎についての浮世絵が載り、浮世絵の部分図についての解説もある。
公文教育研究会が運営するサイト。トップページ左上の検索画面に「金太郎」と入力し、浮世絵を検索する。
参考文献
- サンプルページ「金太郎」の項
- 「金太郎」の項
- 「金太郎→坂田金時」の項
- 「金太郎」の項
- 「金太郎→坂田公時(さかたのきんとき)」の項
- 「金太郎」の項