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猛禽類の鳥。古来姿に威厳のある鳥とされ、さまざまな紋章や意匠にも用いられた

ワシタカ目に属する鳥のうち小形種の総称。大形種をワシというが厳密な区別はない。ワシと比較して一般に、翼と尾の幅が狭く、翼の先端がとがる。くちばしは鋭く曲がり、あしには大きなかぎ爪をもつ。昼行性の猛禽で、鳥獣、時にその他の動物を捕食する。ふつう樹上・絶壁に巣をつくるが、チュウヒ類は地上や水草上に営む。クマタカ・チュウヒ・ノスリ・ツミなど、日本には約20種が知られている。古来、姿に威厳のある鳥とされ、多くの文学作品や絵画の題材として親しまれ、埴輪の出土品も何点か知られている。また、鷹に関する伝承も数多いが、家臣の裏切りで孤島におき去りにされた百合若大臣が愛鷹の助けによって無事に生還した、という百合若伝説はよく知られている。

飼いならした鷹を狩猟に用いる鷹狩りの歴史も古く、古代エジプト、ペルシア、ギリシア・ローマでも行われていたとされるが、日本でも、『日本書紀』仁徳天皇紀に、百舌鳥野に鷹を放って雉を獲たという記録がある。『万葉集』には大伴家持が鷹狩りを詠んだ長歌があり、嵯峨天皇(768-842)は自ら『新修鷹経』を編纂して、鷹の鑑定法や飼育法などについてくわしく記している。

鷹狩りはその後も公家・武家の間で広く行なわれ、特に徳川家康の鷹狩り愛好は有名で、江戸周辺で数多くの鷹狩りを催したほか、放鷹によって獲た鶴を内裏に献上したという記録をのこしている。5代将軍綱吉の「生類憐みの令」によって鷹狩りは一時的に停止されるが、8代将軍吉宗のときに復興し、鷹場 (大名の鷹狩する場所)、鷹匠、鷹装束なども制度化して、幕府の年中行事として幕末まで行われた。

鷹は武威の象徴とみなされたところから、鷹狩りの獲物は武家の贈答儀礼において尊重され、将軍が鷹狩りで捕えた鶴や雁などを大名に下賜し、大名は家中とともに賞翫して長寿を祝うことが恒例化した。これらの獲物は「御鷹之鶴(雁)」と称された。

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  • 1882(明治15)年に農商務省所管の博物館付属施設として開園した、日本で最初の動物園。猛禽類ゾーンに、タカ・ワシの仲間を見ることができる。

  • 北海道旭川市にある日本最北の動物園。北海道産動物舎のクマタカの展示場所では、クマタカの生息環境である森林を再現し、木々の間を飛翔するクマタカを観察することができる。

ジャパンサーチの外で調べる

  • 科研費による「鷹・鷹場・環境研究会」の公式サイト。会の運営する研究会や各種データベース、研究紀要などを見ることができる。「鷹・鷹場・環境研究会」は、日本列島における鷹を頂点とする生態系を維持するための環境条件が、いかなる相互作用のもとに保全されていたのかという問題を解明するために、江戸時代の諸藩に設定されていた鷹場に着目し、鷹場環境を構成する個々の条件(環境因子)を政治・制度・生活・文化・空間などの視点から総合的に検討し、生物多様性を守り、持続可能な社会を維持するための確かな「知」を歴史学の立場から発信することを目的としている。  

  • 国内最大の鳥類標本を所蔵する山階鳥類研究所による、剥製標本のデータベース。標本とそれに付けられているラベルの撮影データとラベルの記載内容がデータベース化されている。

  • 公益社団法人日本動物園水族館協会ウェブサイト。「飼育動物検索」から、タカを飼育する動物園の検索ができる。

  • 東京国立博物館による電子展示。「鷹型埴輪」についての解説をみることができる。

  • 平成30年5月23日~6月24日、名古屋市博物館で開催された企画展示の紹介。

参考文献

  1. 「鷹」「鷹狩り」「鷹場」の項
  2. 「鷹」「鷹狩り」の項
  3. 「鷹」「鷹狩り」の項
  4. 「鷹」「鷹狩り」「鶴御成(つるのおなり)」の項目
  5. 小学館『万葉集』巻11
  6. 小学館『源氏物語』行幸