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天狗

赤い顔と高い鼻が特徴の山伏姿の妖怪。仏教と山岳信仰から生まれた。

赤い顔と高い鼻に、不思議な験力と強靭な肉体を誇る山伏姿の妖怪・天狗は、神隠しの原因として庶民から恐れられる一方、霊山の主として信仰の対象ともなってきた。

天狗を信仰の対象として芸能や芸術に取り入れたのは、山岳宗教の修験道(しゅげんどう)である。

修験道の山岳寺院の修正会(しゅしょうえ)などで奉納される神楽や田楽において、頻繁に用いられたのが魔を払うとされた治道(ちどう)面と、毒蛇を食べる鳥・迦楼羅(かるら)の面である。これを山伏が着ける事で山伏姿の鼻の高い天狗と烏天狗のイメージが生まれた。やがて修験道がその発展と共に数多くの霊山を生み出すと、霊山同士は差別化を図るため天狗と結びついていく。こうして全国各地の霊山に、愛宕山太郎坊(あたごやまたろうぼう)、鞍馬山僧正坊(くらまやまそうじょうぼう)など「四十八大天狗」が誕生した。

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  • 京都の鞍馬寺には、源義経(幼名:牛若丸)が仏道修行をするとともに、僧正ヶ谷で天狗から兵法を教えられたとの伝説が残っており、牛若丸と天狗を描いた奉納絵馬などがある。

  • 神奈川県南足柄市の最乗寺には、開山・建立にまつわる天狗伝説がある。天狗を寺の守護として祀っており、複数の天狗像がある。

参考文献