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喜多川歌麿筆「団扇を持つ高島おひさ」(東京国立博物館蔵) /

団扇

柄の先に扇部分が付いた道具。緯度の低い暑い地域を中心に世界各地で使われている。

柄の先に扇部分が付いた道具。緯度の低い暑い地域を中心に世界各地で使われており、材料・形状・デザイン・用途は多様性に富む。中国では、紀元前3世紀以前の周時代にはすでに使用されていたとみられ、漢時代には、儀式や行列の際に、従者が貴人の顔を覆い隠す長柄の団扇「翳(さしば)」が用いられるようになった。六朝(りくちょう)や唐時代に入ると、団扇の種類が増え、さまざまな用途に使用された。日本の奈良県高市郡明日香村にある飛鳥時代の遺跡・高松塚古墳の壁画には円形の翳を持つ女官が描かれている。奈良・平安時代には、宮廷や貴族の間で、涼をとるためや顔を隠すため、また飾りとしても使用されていた。戦国時代に入ると、武将が陣中で指揮をとる時に用いる、「軍配団扇」が使われるようになる。これは、鉄や皮革に漆を塗り、金銀で日・月・九曜星などの文様を描いたもので、柄には組み紐を通した。今日、相撲の行司が立ち合いや勝負の判定を言い渡す時に用いる「軍配」はこれに由来している。さらに時代が下り、江戸時代には、竹骨・紙張りの納涼用の団扇が日本各地で製造されるようになり広く一般に普及。江戸時代後期には、団扇に貼り付ける浮世絵「団扇絵」が江戸で流行し、初代歌川豊国・歌川広重・葛飾北斎・歌川国芳など、当時人気の浮世絵師が多彩な団扇絵を描いている。また、明治時代には、漆器や扇などとともに美術工芸品として海外へ多く輸出された一方、団扇に商家や店舗の広告を印刷して配布する風習も現れた。現代では、日常的な納涼用の道具、あるいは、祭や盆踊りの小道具などとして、幅広く用いられている

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  • 国立民族学博物館(みんぱく)は、世界最大級の博物館機能と大学院教育の機能を備えた、文化人類学・民族学の研究所として世界で唯一の存在です。日本や世界の団扇を収蔵。

  • 丸亀うちわの歴史を伝える総合博物館。さまざまな丸亀うちわ、うちわづくりの模型人形、文献などを展示。実演コーナーでは、職人が伝統の技と工程を披露するほか、全国の主なうちわも展示。

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  • 千葉県の伝統工芸品「房州うちわ」の歴史や制作工程を紹介。

参考文献

  1. 日立デジタル平凡社,平凡社