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【重要文化財】 紫式部日記絵巻断簡(鎌倉時代・13世紀) / ColBase(東京国立博物館蔵)

絵巻

絵と詞書(ことばがき)を用いて物語を展開する巻物形式の絵画作品

絵巻とは、横長の紙に絵を描き、説明文として詞書(ことばがき)を添えることで物語を展開し、これを巻物に仕立てたもの。「絵巻物」とも言い、文学と美術を融合させた芸術形式。内容は、説話、伝記、社寺の縁起、文学作品などを主とする。現存する最古の絵巻は、平安時代後期(12世紀前半)に制作された、「源氏物語絵巻」(国宝・徳川美術館蔵)であるが、10世紀前半に執筆された『源氏物語』から、当時の貴族たちの間で既に絵巻が制作・鑑賞されていたことをうかがい知ることができる。平安時代後期、特に、絵巻の制作に積極的であった後白河院(1127~92)の時代には、『信貴山縁起絵巻』『伴大納言絵詞』『年中行事絵巻』『鳥獣人物戯画』など、現代に伝わる名作が多く生み出された。鎌倉時代(13~14世紀)に入ると、絵巻の制作はさらに盛んになり、取り扱われる題材や表現も多様化する。代表的な作品には、合戦絵巻『平治物語絵巻』『前九年合戦絵巻』、王朝文学に基づく物語絵巻『紫式部日記絵巻』『住吉物語絵巻』、社寺縁起絵巻『北野天神縁起絵巻』『春日権現記絵』などが挙げられる。南北朝・室町時代以降は、それまで制作の中心であった公家や寺院に加えて、足利将軍家も絵巻制作に参与するなど、絵巻の制作者および享受層に変化が見られる。その後、絵巻はより一般化・量産化し、江戸時代には、後水尾天皇の二条城行幸を描いた『寛永行幸記』のような活字による絵巻物も刊行された。

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  • 日本と東洋の文化財を守り伝える中心拠点としての役割を担う我が国の総合的な博物館です。

  • 平安時代から江戸時代の京都文化を中心とした文化財を取り扱う地域に根ざした博物館です。

  • 仏教美術及び奈良を中心として守り伝えられてきた文化財を取り扱う博物館です。

  • 国立国会図書館は、国会に属する唯一の国立の図書館です。国内外の資料・情報を広く収集・保存して、知識・文化の基盤となり、国会の活動を補佐するとともに、行政・司法及び国民に図書館サービスを提供しています。                                             

  • 東急グループの礎を築いた五島慶太が蒐集した日本と東洋の美術品を中心に設立された美術館。国宝「源氏物語絵巻」、国宝「紫式部日記絵巻」を所蔵し、それぞれ、毎年ゴールデンウィーク頃と秋に1週間程度展示。

  • 絵画、陶磁、漆工、染織など日本の古美術から東西のガラスまで、約3,000件の美術品を収蔵。重要文化財に指定された「病草紙断簡」「善教房絵巻」「酒呑童子絵巻」など平安時代~江戸時代の多数の絵巻を所蔵し、企画展などで公開。

  • 尾張徳川家伝来の大名道具を収蔵・展示。国宝「源氏物語絵巻」を所蔵。特別展などで公開しています。

ジャパンサーチの外で調べる

  • 日文研所蔵の「地獄草紙絵巻」「鳥羽絵巻」「長谷雄草紙」 「寛永行幸図巻」絵巻や「百鬼夜行絵巻」などの妖怪絵巻のほか、妖怪・化物などの 画像を高精細表示するデータベース。

  • 「名品ギャラリー」「コレクションデータベース」からサントリー美術館が所蔵している絵巻を閲覧できる。

  • 江戸東京博物館が所蔵している絵巻を閲覧できる。

参考文献

  1. 若杉準治 編,至文堂
  2. 村重寧 監修,平凡社
  3. 河野元昭 監修,平凡社