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源氏物語の語句についての注釈を記した辞書。江戸幕臣文化圏において明和から寛政前半を中心に活躍したと思しき源義亮(空阿)の手になる。江戸中期の儒学者である五井蘭洲(ごいらんしゅう 1697~1762)の作成した源氏物語辞書『源語詁』を基として作成された『源語梯』に、義亮が自注を付加して成立したとみられる。いろは配列で、「虚辞人事」「天地時候」「人倫支体」「生植気形」「服食器財」の5つに語彙を分類し、各分類ごとに、物語出現順に見出し語を示す。近世における源氏物語語彙の理解とその進展をうかがうことのできる一書である。

広島大学図書館蔵本(大国1256)写本1冊。書写者、書写年は不明。明治期の本草学者である宍戸昌の旧蔵本。


【参考】

井上新子・赤迫照子校『源語類聚抄(広島大学蔵)上』「翻刻平安文学資料稿」第3期第9巻(2002年、広島平安文学研究会)

相原咲清香・赤迫照子・岡陽子校『源語類聚抄(広島大学蔵)下』「翻刻平安文学資料稿」第3期第10巻(2003年、広島平安文学研究会)

伊井春樹編『源氏物語注釈書・享受史事典』(2001年、東京堂出版)