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公害

公害を無くすには、まずそれを知らないといけない。

館長の挨拶

日本では、公害は1960年代〜1970年代の高度経済成長期に四大公害病などをはじめとして特に多く、今となってはあまりよく聞かなくなりました。しかし、都市部や工業地帯(またアメリカ軍基地)などの騒音被害は無くなっていません。また、車や工場の排気ガスによる大気汚染(日本では3月〜5月にPM2.5の濃度が高くなります)の問題があります。そして何より、日本はあまり被害者が出ていませんが、大気汚染をはじめとして、公害の影響で年間約900万人の人が亡くなっています。当館の資料をもとに、公害について考え直し、どのようにこの問題を解決するのかを考えていただけると幸いです。 館長

  • 都市における公害騒音

    石松健男

    日本の昔の騒音公害は、主に高度経済成長期(1950年代後半〜70年代)に工場、新幹線、航空機、道路交通の急激な増加によって深刻化しました。都市部(東京や大阪など)と住居地の近くに発生源が乱立したため、「眠れない」「話が聞こえない」といった生活環境の破壊や住民運動(騒音調停など)を引き起こし、川崎市の公害病対策のような取り組みも行われました。 

  • 不法投棄物の回収を行う市公害対策課の職員

    昔の日本(特に昭和40年代〜バブル期)は、高度経済成長に伴うごみ急増と適正処理の不足から、山林や原野への産業廃棄物の不法投棄が多発し、公害問題化しました。特に香川県の「豊島事件」が有名で、1970年代から長期間、有害な産廃が不法投棄され、甚大な環境破壊と住民被害をもたらしました。

  • 大気汚染測定器

    日本の昔(特に昭和30〜40年代・高度経済成長期)の大気汚染は、石炭・石油の大量燃焼による煙や煤(ばいえん)、硫黄酸化物(SOx𝑆𝑂𝑥)が原因で、四日市ぜんそく等の健康被害が深刻化しました。空を煙が覆い、日中でもライトが必要なほど視界が悪化しました。

  • 公害医療手帳を持つ婦人 浦田 1991年

    髙田昭雄

    1973年(昭和48年)の『公害健康被害補償法』制定により、公害原因者に課される賦課金を財源として、行政が健康被害者を認定し、医療費の自己負担をなくすなどの手帳制度が始まりました。しかし、1960〜70年代は、深刻な汚染が全国で発生していながら、認定されるためには厳しい審査を通る必要があり、申請から認定まで、長期間待たされるケースが多くありました。病状が進行する中で、自己負担の医療費に悩みながら、認定を待つ人々が多数存在しました。


  • 築地井手の暗渠化工事

    井手は灌漑や防火用水は勿論、子どもの泳ぎ場、衣服や野菜の洗い物等生活用水として重宝されてきましたが、自動車の普及による道路拡張や生活用水・温泉水の流入による水質悪化などが重なり、昭和40年代に下流から逐次暗渠化されました。

    水質汚濁(川や海の汚れ)の主な原因は、家庭からの生活排水(台所、風呂、トイレ、洗濯)です。特に台所からの油や食べ残しが約40%を占め、全体の約70%が生活排水によるものです。昔は工場排水が主でしたが、現在は規制により減り、一人ひとりの日常生活からの汚れが河川や海の自然浄化能力を超えてしまっていることが原因です。

展示を見終わった方に

いかがでしたか?公害は今を生きる我々にも関わっています。この先の時代でそのような問題があることがないように、我々がどうするべきかを考えましょう。

イベントのお知らせ

2026年前半に開催される、環境保護や公害防止、持続可能性(サステナビリティ)に関連する主なイベント・セミナーは以下の通りです。気になる方は行ってみてください。

1. 産業・専門技術系(公害防止・環境管理)

産業環境管理協会(JEMAI)主催の研修では、公害防止管理者向けリフレッシュ研修、廃棄物処理法、化学物質管理、土壌汚染対策などの実務セミナーが多数開催されます。 

  • WIND EXPO Japan 2026(2026年3月・東京ビッグサイト):風力エネルギー技術の総合展。
  • WASCON 2026(2026年5月・福岡):代替材料の建設利用に関する国際会議。
  • Recycle Tech Japan 2026(2026年5月・大阪):リサイクル技術とカーボンニュートラル技術。 

2. 環境啓発・地域・市民イベント

  • Art for Earth 横浜(2026年4月・横浜):持続可能な未来をテーマにしたアートイベント。
  • 第25回エコフェスタ(大田区など):環境に関する展示やワークショップ。
  • 白リボンラン2026 沖縄ハブ(2026年3月):環境とWell-beingをテーマにしたイベント。

3. サステナビリティ・ビジネスセミナー

  • Global Resilience Summit 2026(2026年3月・東京):レジリエンスに関する国際サミット。
  • Circular Economy Expo Spring(2026年3月・東京):循環型経済とネットゼロ技術の展示会。
  • 未来を創造する商品開発セミナー(2026年3月・大阪):スポーツTech × Green Tech。