大正時代のポスター
館長のあいさつ
当博物館にご来場頂きありがとうございます。ここでは大正時代のポスターを紹介しています。全てカラー印刷の展示品ですので、眺めるだけでも楽しめると思います。ぜひ、大正時代にスリップしたような気持ちでご覧下さい。
この展示について
この展示では、大正時代のポスターについて戦争をテーマに展示しております。激動の15年間を肌で感じていただけたら幸いです。ぜひ、画像をクリックし、大きな画像で見て下さい。
大正時代
- カルピス / 杉浦非水 (1876 - 1965)
杉浦非水 (1876 - 1965),SUGIURA, Hisui (1876 - 1965)
杉浦非水 (1876 - 1965),SUGIURA, Hisui (1876 - 1965)『カルピス / 杉浦非水 (1876 - 1965)』(国立工芸館所蔵) 「国立美術館所蔵作品総合目録」収録 (https://jpsearch.go.jp/item/syozo-1524)
〈館長からの一言〉1926年に作成されたポスターです。今からちょうど100年前のポスターですが、当時からカルピスがあったことに驚かされます。右下のカタカナで書かれた文字をよく見ると、「コビン一パイ二十セン コップニタップリ三ハイブン」とあります。当時の20銭は現在の100円から200円に値するとのことです。カルピスは、当初から希釈して飲むものだったのですね。
- 勧業債券売出し / 杉浦非水 (1876 - 1965)
杉浦非水 (1876 - 1965),SUGIURA, Hisui (1876 - 1965)
杉浦非水 (1876 - 1965),SUGIURA, Hisui (1876 - 1965)『勧業債券売出し / 杉浦非水 (1876 - 1965)』(国立工芸館所蔵) 「国立美術館所蔵作品総合目録」収録 (https://jpsearch.go.jp/item/syozo-1543)
〈館長からの一言〉1926年に作成されたポスターです。勧業債券売出しとは、宝くじの要素を持った債券のことです。金三千円は当時の額で数百万円から一千万円に値するとのことで、先ほどのカルピスの展示品と比べると、とても高額であることが分かります。集めたお金から戦費調達という役割を果たしていたそうです。また、このポスターに描かれた種をまく絵は、未来への投資というコンセプトをよく表しているといえます。
- 国防宣伝ポスター 歩兵戦闘之一場面
陸軍省発行
陸軍省発行『国防宣伝ポスター 歩兵戦闘之一場面 』(広島市公文書館所蔵) 「広島市公文書館デジタルアーカイブ・システム」収録 (https://jpsearch.go.jp/item/Koubun_das-35002182)
〈館長からの一言〉陸軍省が1925年に発行した絵葉書です。絵が不鮮明で分かりにくいですが、他国と戦っている様子を表しているようです。国が主体で戦争を肯定しているように思えました。また、国民の戦争への期待感も感じ取れます。
- 国防宣伝ポスター 列国陸軍軍備比較概覧
陸軍省発行
陸軍省発行『国防宣伝ポスター 列国陸軍軍備比較概覧 』(広島市公文書館所蔵) 「広島市公文書館デジタルアーカイブ・システム」収録 (https://jpsearch.go.jp/item/Koubun_das-35002179)
〈館長からの一言〉こちらも陸軍省が1925年に発行した絵葉書です。日本の軍備が他国に比べて大きく劣っていることを全面にアピールしています。国民に戦意を煽っているかのようですね。また、「これだけ劣っているのだから、もっと頑張って働いて、たくさん納税してね」と言っているかのようにも感じ取れます。
- 南満洲鉄道株式会社 / 杉浦非水 (1876 - 1965)
杉浦非水 (1876 - 1965),SUGIURA, Hisui (1876 - 1965)
杉浦非水 (1876 - 1965),SUGIURA, Hisui (1876 - 1965)『南満洲鉄道株式会社 / 杉浦非水 (1876 - 1965)』(国立工芸館所蔵) 「国立美術館所蔵作品総合目録」収録 (https://jpsearch.go.jp/item/syozo-1532)
〈館長からの一言〉1917年に作成されたポスターです。南満州鉄道は、1905年のポーツマス条約によってロシアから領有権を取得した鉄道会社です。真ん中の女性は羽衣をまとい、背中に羽をつけているため天使のように見えます。また、足がついているところは月に、頭からは太陽が上っているかのように見えます。とても明るく、ポジティブなポスターです。しかし、ここから第二次世界大戦へ向かっていくような恐ろしさも感じます。
展示を見終わった人へのメッセージ
どうだったでしょうか。現代とは全く違う空気感で、遠い遠い昔のように感じますがこの長い歴史の中ではたったの100年前のことなんですね。なんだかもっともっと知りたくなるような気持ちになります。
「歴史を知ることで今を知る」歴史には学ぶことがたくさんあります。歴史のこと、考えてみてください。
お帰りの際は、当博物館からの無料リムジンバスで最寄駅の直留駅までご利用いただけます。
展示関連イベントについて
① 明治、大正の人
・・・新札には渋沢栄一や津田梅子といった明治、大正の偉人が選ばれました。
もしかしたら次のお札にも明治、大正の人が選ばれるかも。次の新札を先取りしちゃおう!
② 大睡眠展
・・・睡眠不足といわれる日本人。効率的に睡眠をするにはどうしたらいいの? 寝つきを良くしたい!
という皆様の疑問に、ノーベル賞候補のあの先生が答えます!





