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桓武天皇像 Portrait of Emperor Kanmuカンムテンノウゾウ

解説

桓武天皇〈かんむてんのう・737-806〉は、光仁天皇〈こうにんてんのう・709-781〉の皇子。天応元年〈781〉に即位。天皇は、平城京から長岡京に、ついで延暦13年〈794〉平安京に遷都を果たした。また坂上田村麻呂〈さかのうえのたむらまろ・758-811〉による蝦夷地遠征、最澄〈さいちょう・766-822〉・空海〈くうかい・774-835〉を遣唐使に登用、帰国後はとくに最澄を重用して日本天台宗の普及に貢献した。さらに勘解由使の設置など、律令政治の再建に多大なる尽力を図った。神殿風の室内に、繧繝縁(うんげんべり)の上畳に毛氈を敷き、その上に置かれた背もたれ付きの椅子に衣冠姿で椅坐する桓武天皇を描く。これは、桓武天皇を神格化し、礼拝の対象として描かれたものであろう。比叡山延暦寺では桓武天皇の命日である毎年3月17日に天皇講と称する桓武天皇への謝恩の法会が開かれているが、こうした行事に用いられたものではなかったか。大幅の堂々とした肖像画で、桓武天皇像としては出色の作品といえる。

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2022/07/03