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笙「白菊」 笙「白菊」しょう しらぎく

Description

笙は、雅楽の管絃において、唯一、和音を奏でることのできる楽器で、メロディを包み込み、厚みや広がりをもたらす役割を果たす。匏(ほう・ふくべ・頭)の上面に、簧(した・リード)を付けた長短の竹管を差し込み、吹口から息を吹いたり吸ったりすることによって音を出す。その姿を鳳凰に見立てて「鳳笙」とも呼ばれる。 幾度かの修理の手を経た古管であり、竹管の内側には「嘉元三年(1305)乙巳十月之を造る」との銘を有する。匏の表面には梨子地に金高蒔絵で全体に菊花文、吹口側面には花唐草状の文様が表されるが、長年の使用によって摩滅している。上面に「白菊」の文字を蒔絵した替匏は後世に付加されたものであろう。 儒学者林信允(はやしのぶみつ・1681-1758)が、江戸在住の所蔵者・大神(おおが)勝久に依頼されて寛延3年(1750)8月に記した「白菊笙記」によれば、この笙は足利尊氏所用と伝えられ、雅楽、とりわけ笙の演奏を家業とする当家(大神姓中氏・おおがせいなかうじ)に代々伝来したものという。松平定信編纂『集古十種』「楽器部」には「中氏蔵笙図」として掲載されているが、文化14年(1817)9月付の神田大和掾定幸による鑑定書が附属することから、この頃に徳川治宝(とくがわはるとみ・1771-1853)が中氏より入手したものと推測される。

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A portal site of cultural heritage aimed at disclosing information on tangible and intangible cultural heritage of the country and region. Agency for Cultural Affairs, Government of Japan and National...

July 7, 2026