Description
花柳章太郎が絵付をした皿。昭和33年(1958)10月から12月まで、花柳章太郎は妻の勝子とともに初めて海外を旅行する。ハワイ、アメリカからヨーロッパ各地を回っており、この皿はその際に訪れたイタリアのベネチアの風景を描いたと推測される。イタリアではベネチア、ミラノ、フィレンツェを訪れた。章太郎はかねてイタリア訪問を熱望していたが、観光シーズンを過ぎた冬のベネチアではゴンドラも運行しておらず、寒々とした景色に落胆してしまう。しかし、1泊2日という短い滞在だったこともあり、夜の7時過ぎまで橋の一つ一つを夢中でノートにスケッチしたという。この大皿には夕暮の暗い水面に浮かぶ橋が描かれており、冬のベネチア の寂し気な街並みのなか、鮮やかな緑の服の人物が対比的に描かれる。 箱書はないが皿の底に「青々」の陶印があり、愛知県瀬戸市の鈴木青々のもとで制作されたと推測できる。 花柳章太郎(1894~1965)の旧蔵品で平成10年(1998)に遺族の青山久仁子氏より国立劇場へ寄贈された。
Data source
Cultural Heritage Online
A portal site of cultural heritage aimed at disclosing information on tangible and intangible cultural heritage of the country and region. Agency for Cultural Affairs, Government of Japan and National...
Last updated
April 10, 2026