Description
龍笛は、大陸伝来の横笛で、横笛(おうてき)とも呼ばれる。雅楽の管絃では篳篥の主旋律を装飾的に彩る副旋律を奏で、その音色は、天と地を行き交う龍の声に喩えられる。 本管は、源義経(1159-1189)が愛用した「青龍」「白龍」の銘をもつ2管のうちのひとつと伝えられ、附属文書によれば、元暦元年(1184)、義経によって播州刀田山(とたさん)鶴林寺普賢院(兵庫県加古川市)に寄進され名器として伝来したこれらの笛を、紀伊田辺城主安藤道紀(1760-1825)が入手し、享和3年(1803)に主君徳川治宝(とくがわはるとみ・1771-1853)に献上したという。なお、「白龍」の笛の方は、これに先立つ享和元年(1801)、安藤家と関わりの深い紀伊田辺の闘鶏神社に奉納されている。義経所持の真偽は不明ながらも、管は太く手取り軽く、古管の趣がある。黒塗葵紋蒔絵の箱は、治宝の入手後に調えられたものであろう。
Data source
Cultural Heritage Online
A portal site of cultural heritage aimed at disclosing information on tangible and intangible cultural heritage of the country and region. Agency for Cultural Affairs, Government of Japan and National...
Last updated
July 7, 2026