Description
艶のあるガラス質の釉薬で、見込みにオランダ人の絵付けが施された有田製の八角皿。蓋付き碗のセットと同様に欄干のある場所が描かれており、画面右手に語らう2人のオランダ人、左手に手に鳥が留まるオランダ人を配しています。2人組のオランダ人は、主人と考えられるマントを羽織る人物と、巻子のような事物を手に持ち、主人にみせようとする場面が表されています。従者と考えられる人物の仰視する顔が無理な姿勢となっている点、手にする事物も線描のみで簡略化されて描かれており判然とせず、蓋付き碗に比べると絵付けの稚拙さが認められます。 現在は擦れのために多くが失われていますが、本来口縁には金彩が施さていたようで、色釉に豪華さを加えているといってよいです。人物の帽子やブーツには、銀製の釉薬による絵付けと考えられ、酸化して黒ずんでいる箇所も見受けられます。縁の緑釉を施した部分には卍錦文を帯状に配し、八つの角部分には黄色釉を用いた花卉文が彩りを添えています。その内側には赤絵で菱繋ぎ文を連ね、菱形の中には濃淡をつけた丸紋を置いている。縁のみを見た際には、江戸時代後期の九谷焼と見まがうような色味、デザインとなっています。 裏面高台内には6つの目跡とともに、染付銘「宣徳年製」と記されています。これは明代の宣徳年間(1426-35)に製作されたことを意味しているわけではありません。江戸時代に有田で製作された磁器の中には、中国明代から清代にかけての年号や皇帝名の一字を銘に記す作例が確認されていますが、当時の中国製陶磁器のブランド力とともに、当時の日本の人々の憧れを示すものといえましょう。 【近世・近代の漆工・陶磁器・染織】
Data source
Cultural Heritage Online
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Last updated
October 8, 2026