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Description

 曾我蕭白は京の商家に生まれた。1743(寛保3)年に父を、3年後に母を亡くしている。その後、画業で身を立てるに至った経緯は詳らかでないが、1758-59(宝暦8-9)頃と1764(明和元)年頃の少なくとも二度にわたり、伊勢地方(現・三重県)を遊歴し、この地に独創的な作品と逸話を多く遺した。  本作は、鶴と梅を愛し、西湖のほとり孤山に庵を結び隠遁した北宋の文人・林和靖を描いた屛風。理想の高士としてしばしば絵画化されたが、蕭白が描く林和靖は、隠棲に嫌気がさしたのか、うつろな表情をかくそうともしない。梅の巨木は画面を突き抜け左隻に枝を伸ばし、その下で二羽の鶴が遊ぶ。大樹の表現は、先行する大徳寺聚光院の狩野永徳《四季花鳥図襖》や彭城百川の《旧慈門院障壁画》に影響を受けたと指摘されている。 伝統的な画題や先行する表現を換骨奪胎し、斬新な作品に仕上げた本作は、「宝暦辰春之図」の款記を伴う。蕭白初期の基準作として重要な位置を占める作品である。 (道田美貴 『三重県立美術館 コレクション選』 2022年)

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Mie Prefectural Art Museum Collections

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April 9, 2023