Description
モネは1893年に、ジヴェルニーの家の前庭と道路を隔てて隣の土地を買い、エプト川支流のリュ川から水を引いて睡蓮の池を造成した。モネの家と庭は、息子ミシェルが亡くなった1966年に国家に遺贈され、公開されている。睡蓮の池には、日本風の太鼓橋が架けられ、その周囲に柳、竹、桜、藤、アイリス、牡丹などさまざまな植物を植えた。 自らがつくり上げたこの幻想的な庭で、モネは最初、1899-1900年に描かれた18点の連作のうちの1点である≪睡蓮の池≫のように、橋と睡蓮の池を描いていた。しかし、しだいにモネの興味は、時間や天候による光の変化が池の水面におよぼすさまざまな効果に向かっていく。≪睡蓮≫(1907年、ポーラ美術館蔵)では、咲き誇る睡蓮の花と蓮葉の合間に、空や雲の動き、風にそよぐ対岸の樹木の影が映りこんでいる。時の移ろいとともにすべてが変化する風景を、モネは描こうとしたのだった。そしてその試みは、オランジュリー美術館の「睡蓮の間」に結実した。(『モネと画家たちの旅』図録、2007)
Data source
Pola Museum of Art Collection
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Last updated
March 28, 2023