Description
緑が一面に広がる風景は、ボナールが「ル・クロ」と呼び親しんだ果樹園。フランス南部のリヨンとグルノーブルのあいだにある、ル・グラン・ランという土地に、ボナールとその妹アンドレの一家が別荘を構えていた。果樹園で果実を摘み取ることが、この家族の最上の愉しみであり、1925年に土地が人手にわたるまで、毎年りんごやプラムが収穫の時期を迎える6月から9月頃のあいだ、ボナールらは親密な安らぎの時を過ごしていた。 本作品を制作した頃、画家は子どもの無邪気に遊ぶ姿に興味をいだき、絵画のなかにそのユーモラスに躍動する姿を登場させている。都会の街を行き交う洗練された女性や子ども、この果樹園で憩う幼な子たちの姿を、複数の大きなカンヴァスに描いている。 本作品はジャポニスムと装飾性を特徴とする、アール・ヌーヴォーの精神のもとに制作された一対の作品である。空を覆うように枝をのばした大きな果樹や、日本の浮世絵と同じく上方に置かれた地平線、連続する筆触で埋め尽くされ、平面的に表わされた大地。これらは、この果樹園が享受する自然の恵みを強調しているのである。
Data source
Pola Museum of Art Collection
Acting on with corporate principle, "Pola seeks to contribute to the prosperity and advancement of society through its work in the world of health and beauty" in mind, the Pola Orbis Group has founded...
Last updated
March 28, 2023